ガラスペン-01

きらきら光りをうけて

文房具屋さん巡りをしていると、お店の明かりに照らされたキラキラと光るガラスペンのコーナーがあります。そこには、いろんな種類のガラスペンが、『ねえ、見て!私!きれいでしょ!』っと言わんばかりに輝いています。その美しい輝きに惹き寄せられ、どのガラスペンも可愛くて、見ているだけで楽しい気分になります。

ガラス製のペンなので、お店の方に試し書きをさせてもらった時は、強く握ると割れてしまわないかと緊張しましたが、いざ、ペン先にインクを付けて書いてみるとスラスラと文字が書けて、怖さもなくなっていきました。

ガラスペンのペン先には8本~12本の溝があって、その溝にインクが吸い上げられます。その現象を“毛細管現象”と言い、吸い上げられたぺン先のインクは垂れたりせず、ペン先を紙に当てることで紙がインクを吸い取っていくため、文字が書けるという仕組みになっているそうです。

溝の形もストレート型、ツイスト型、半ひねり型があり、ペン先の形もコーン型、ストレート型、小玉ねぎ型、玉ねぎ型があります。ガラスペンは初めてなので初心者向けの物を購入しました。GulfStreamのガラスペンとガラスのペン置き、そしてインクのセットを購入してみました。

ガラスペンは本当にたくさんの種類がありますね。ガラスペンの職人が作る素晴らしい作品や、自分だけのオーダーメイドのガラスペンを手に入れることもできます。価格帯も幅広く、私はまだ初心者なので、リーズナブルなものから始めることにしました。

ガラスペンの歴史を調べてみますと約110年前の1902年(明治35年)、風鈴職人の佐々木定次郎さんによって日本で開発されたそうです。私はてっきりイタリアの有名なヴェネツィア・ムラーノ島のガラス工芸品から始まったと思っていました。知人から『ガラスペンでなぞる ツキアカリ商店街』という本をいただき、今は、文字をなぞってガラスペンを楽しんでいます。

ガラスペンの使い方は、とても簡単!インクをペン先に浸し溝に吸わせて、紙の上でなるべくペン先を立てて滑らせて書きます。終われば、水でサッと洗って、布やティッシュペーパーで拭くだけです。

いろいろな色を重ねてグラデーションも出来ますし、ラメ入りのインクを使ったりして、文字だけでなくデッサンしたり使い方次第で『書く』と『描く』をいろいろな場面で試したいと思います。まだまだ、始まったばかりのガラスペンライフは、これからが楽しみです。