手帳のはじまり

手帳の事が気になり始めたのが、ずいぶん昔のこと。

私の父は、会社から支給されていた黒い手帳に予定をびっしりと書き込んでいました。性格のとても几帳面な父は、書く文字もとてもきれいで、ものさしで測って書いたかと思わせるほど文字がきれいに揃っていました。その丁寧に書かれた手帳を見ていて、私も真似したくなりました。父は私に会社からもらってきたもので、深緑の横線の細かく入ったコンパクトサイズの手帳をくれました。まだ、幼かった私は、絵を描いたり、シールを貼ったり、落書きしたりと予定を書き込む感じではなかったです。
しかし、それが私の「手帳のはじまり」となりました。

大学に入ると今までと違って、手帳に書き込む予定が多くなり、鞄にいつも持ち歩いていました。マンスリーとウィークリーの日付の入った可愛い手帳を使っていました。当時はまだバレットジャーナルのような自分にあった、自由に書き込むことのできる、自分だけの手帳のようなものはありませんでした。また、その手帳を飾るマスキングテープ、オシャレなシールやかわいいスタンプもなかった時代です。手帳の中身を少しでも可愛くしようと絵を描いてみたり、引く線を工夫したりしていたのを思い出します。