書くことが楽しくなる

先日、パイロットの『prera(プレラ)色彩逢い』シリーズから、F(細字)に続いて、気になっていたカリグラフィー用のニブ「CM(カリグラフィー・ミディアム)」をお迎えしました。
このシリーズは色のバリエーションが豊富で、ペン先(ニブ)も3種類から選べるのが魅力。
「カリグラフィー」は、ギリシャ語で「美しく書く」という意味で、西洋における“書道”のような存在。
特に装飾的なアルファベットを書くための技法を指すのだそうです。実際に書いてみると、ちょっぴり美しく書けたような気がして、なんだかうれしくなります。


いつもはブルー系やグリーン系、ブラック系など、落ち着いた色を選びがちな私。でも前回に続き、普段なら手に取らないようなカラーに惹かれて……今回は透明ピンクに続いて、透明オレンジをお迎えしました。
実物は「オレンジ」というより、少し濃いめのイエローに近い印象。ポップで、どこか夏らしさを感じさせるカラーです。


先端部分の写真をご覧いただくと、ペン先が平らになっているのがわかるかと思います。
これが『prera(プレラ)色彩逢い』のCM ― Calligraphy Medium(カリグラフィー・ミディアム)というタイプのペン先です。F(細字)のような尖ったペン先とは形状が異なり、その違いがはっきりとわかります。
カリグラフィー用の万年筆ニブは、先端が平らな“ブロードエッジ”タイプ。縦線は太く、横線は細く――ストロークに自然なコントラストが生まれ、書くだけで美しい文字に仕上がります。ニブの幅は0.8mm~2.3mmほどが定番。

パイロットのCM(カリグラフィー・ミディアム)ニブは、「カリグラフィーの雰囲気を気軽に楽しんでほしい」という想いから生まれた、やや平たく削られた特別なペン先。
スタブほどエッジが鋭くなく、ニブの幅も1mm前後で、ほどよいやわらかさがあり、日常使いにもぴったり。
縦線と横線にほんのりと強弱がついて、いつもの文字にちょっとした表情が加わります。
手帳やノートにアクセントをつけたいときや、一言メッセージ・カードにそっと添える筆文字に。
カリグラフィーっぽさを気軽に楽しみたい方や、まだペンの角度や筆圧に慣れていない方にも、やさしく寄り添ってくれるニブです。
このペンは、日記を書くときに使いたいと思っています。
文字にちょっとした表情が生まれるので、書いていてとても楽しくなりそう。
紙は、目の細かいトモエリバーやMD用紙のようなタイプとの相性が抜群。インクの濃淡がきれいに出て、カリグラフィーらしい雰囲気がより引き立ちます。
本格的な装飾文字を書くにはかなり練習が必要かもしれませんが、このパイロット『prera(プレラ)色彩逢い ー CM』なら、カリグラフィーの入り口として気軽に楽しめそうです。
お誕生日カードや、ちょっとしたメッセージカードにも、いつもとひと味違う文字で気持ちを伝えられるのが魅力です。