左きき用?

手軽にはじめられる万年筆

ドイツの文具メーカーSchneiderの万年筆 『Base』左きき用。
ドイツでは、小学校の低学年から万年筆を使用し始めるそうです。万年筆メーカーがドイツに多いのも納得いきますね。
小学校から万年筆を使う事で正しい文字を書く技術を身に着けるため、つまり、万年筆は、筆圧の調整が必要なため、文字を美しく丁寧に書く訓練に最適とされているとか。

これは、日本で言う「習字」のようなものでしょうか。習字は、左利きの私にとって最も難しい時間で、必死に右手で筆を持って書いていたことを思い出します。文字を丁寧に書く練習をするという点では、似たような意味合いがあるように感じます。

一般的な万年筆は、右きき用に設計されていると言われています。右ききの場合、ペンを引きながら書くので、紙の上で引っ掛かりが少ないと言われています。

左ききの場合、ペン先を紙の上で押すような動きになることが多く、これが紙への引っかかりやインクのかすれを引き起こす原因に。左きき用の万年筆は、ペン先の角度や形状が左手でのスムーズな筆記をサポートするように調整されています。

『Schneider Base 左きき』は、書き手が持ちやすいようにグリップの形状や角度がデザインされていて、人差し指・親指・中指がスムーズにポジショニングされます。自然な書き心地と紙の上で引っ掛かりを感じさせません。

万年筆を使ってみたいけど、どれを使っていいか分からない場合、コストパフォーマンスに優れているものから始めるのもいいかもしれません。色々な可愛らしい色や形があって、好きな色と書いてみたいインクの色を選んでみると楽しめます。

また、左ききですと押しながら文字を書くと書いたその文字の上をなぞってしまい、文字がかすんでしまうことがありますが、インクの速乾性のあるものを使用するとそれも解消されます。

子供だけでなく大人も楽しめる万年筆ですので、「書く」ことや「描く」ことを通して、万年筆ライフをエンジョイしてみてはいかがでしょうか。まずはお気に入りの色を選んで、もっと気軽に万年筆を楽しむ方法を見つけてみましょう。

『Schneider』の歴史について、少しご紹介したいと思います。
Schneider(シュナイダー)は、1938年に創業者であるクリスチャン・シュナイダー(Christian Schneider)が会社を設立し、当初はタイプライター用のカーボン紙の生産からスタート。
1945年は、第二次世界大戦後の再スタートの年で、戦後、同社は筆記具の製造に事業を拡大し、現在のような幅広い筆記用具のブランドとして成長していきました。
日本では、まだ馴染みのない名前ですが、ドイツの文具店では、高品質のボールペン、万年筆、シャープペンシル、マーカー、ホワイトボードマーカーなど、さまざまな筆記用具を製造していて、特に、書きやすさやインクの滑らかさにこだわった製品が評価されています。