文具小説 文具探しの一人旅 season-1-2 第2話|静けさの筆、祇園の路地で京都駅に着いたのは、午後の早い時間だった。大阪から電車でほんの30分ほど。けれど街の空気は、がらりと変わった。背筋がすっと伸びるような、静けさと気配。季節は同じ春のはずなのに、ここには時間の流れ方そのものが違... 2025.04.03 文具小説
文具小説 文具探しの一人旅 season-1-1 第1話|春の風、ガラスペンと喫茶店春の大阪は、人も風も、どこかせわしない。けれど、そのざわざわの中に、ほんのりとしたやわらかさが混じっているのが、不思議な魅力なのかも。朝の新幹線で大阪に着いた私は、大阪駅の人波に流されるようにして、街を歩き... 2025.04.02 文具小説
文具小説 文具探しの一人旅 season-1-0 プロローグ|旅は、一本のペンから始まった ペンを一本、なくしてしまった。ほんの些細な、けれど私にとってはちょっとだけ特別だったペン。学生時代に使っていた、黒インクのボールペンで、買った場所も正確な名前も忘れてしまったのに、握った感触だけはず... 2025.04.02 文具小説
筆記具etc. ガラスペン-01 きらきら光りをうけて文房具屋さん巡りをしていると、お店の明かりに照らされたキラキラと光るガラスペンのコーナーがあります。そこには、いろんな種類のガラスペンが、『ねえ、見て!私!きれいでしょ!』っと言わんばかりに輝いています。その美しい輝きに... 2023.07.23 筆記具etc.
筆記具etc. インクいろいろ インクで書くを愉しむ昔から万年筆に興味があって、文字がスラスラと書ける心地良さが好きでした。ただ、左利きの方にはお分かりいただけると思いますが、書きたての文字の上を手で擦る形になり、渇きの遅いインクですと文字を擦ってしまって紙と手が汚れてし... 2023.07.09 筆記具etc.