使い続けて3年目


『Pelikan Suverän M400』は、一緒に過ごしてから気づけば3年目になります。
「自分で初めて、きちんと“いいもの”を使ってみたい」
そんな気持ちが芽生えたときに選んだのが、このPelikanでした。
M400は、『Pelikan Suverän』シリーズの中でも小さめのサイズ。


ペリカンといえば、ドイツを代表する万年筆ブランド。
その中でも 『Souverän 』 は、2種類の樹脂を交互に張り合わせた独自のストライプ模様が特徴的。伝統的なピストン吸引式を採用。
光にかざすとインクの残量がほんのり見えるこのデザインも、長く愛されてきた理由のひとつ。ただ、この「透けるストライプ」は、すべての『Souverän 』 に共通しているわけではなく、近年の生産分では透けない仕様のものもあると言われています。
年代やロットによって表情が異なるのも、『Souverän 』 の魅力なのかもしれません。
1950年代の Pelikan 400 をルーツに持つ M400 は、クラシカルな佇まいと実用性を併せ持った一本。今、手元にあるこの万年筆にも、そんな歴史の積み重ねを感じています。


ブラックのキャップと上品に寄り添うゴールドのクリップ、キャップ最上部の天冠にあしらわれたペリカンのブランドロゴは、控えめながらも確かな存在感を感じさせます。初心者でもすぐに使えて、バランスのとてもいい万年筆。


インクは、最近特に気に入っている、ナガサワ文具センターオリジナルの『Kobe INK物語』塩屋ヴィンテージセピア色、ブラウン系を使っています。
発色のよさはもちろん、速乾性にも優れていて、日常使いに、とても心地よいインクです。
気づけば、最近ノートに書かれている文字の色は、すべてブラウン。
あたたかくて、どこか優しさを感じさせるこの色で、ページを少しずつ埋めていく時間が、とても好きです。
左利きの私にとっても、この万年筆はストレスなく使えます。
キャップを開けてすぐに書き出せるところが頼もしく、自然と「書きたい」と思わせてくれる一本です。

万年筆は、そのときの気分や状況に合わせて、使うシーンを選ぶ楽しみもあります。
どんな場面で、どんな言葉を書きたいのか。
万年筆を使い分けること自体が、書く時間をより豊かなものにしてくれるのではないでしょうか。
そして、万年筆との出会いはとても大切だと感じています。
手に取った瞬間の感触や、紙に触れたときのフィーリングで、
「この一本と、長く付き合っていけそうかどうか」は、不思議とすぐにわかるものです。



